結納は地域によって違いが多いので、深堀りする問題よりも一般的な基礎知識を問う問題が多いです。
結納に関してはプランナーが直接関わることが少ない、また地域差も大きいのでアドバイスしようにも一般的なことしかできないため、検定でも一般的な結納知識のみが問われる傾向です。
だからひねった問題もないので、出題されれば大きな得点源になります! 取りこぼしのないように、確実に得点をとりたい分野です。
結納は何するの?
結納とは、日本の伝統的な婚約の儀式です。
現在は婚約の証として、伝統的なお祝いの金品を交換することを結納と言います。
婚約は、結婚の約束を取り交わすこと。
結納以外の婚約の方法として他には、新郎がプロポーズの言葉とともにエンゲージリング(婚約指輪)を贈る、それぞれの両親へ結婚の意志を伝える、両家が揃って食事会をする、婚約式・婚約パーティーを行う、などさまざまです。
特に決まりはなく、以前は結納の儀式が婚約の大切な行事として行われていましたが、現在は結納を行うカップルも少数派です。
結納の歴史
結納の歴史は、お仕事をしていく中では知らなくてもOKですが、検定ではときどき2級で出題されます。
まずは、結納の語源について、諸説ありますが、この3つが出題されやすいです。
- 結のもの…婚姻関係を結ぶことになる両家が、一緒に飲食する際のお酒や肴を「結のもの」と言った説。
- 六礼…中国の六礼(古代中国の6つの儀礼形式)が日本の風習と結びついて日本語化した説。
- 云納…結婚を申し込むという意味の「云納」という言葉から転じて「ゆいのう」になったという説。
現在の結納
結納を行ったカップルは、「ゼクシィ結婚トレンド調査2021」によると約10%。8割ぐらいのカップルは、結納に代わり両家の「顔合わせの食事会」のみを行っていました。
また近年の結納は、略式で行われることがほとんどです。
ご両家様が1箇所に集まり、簡単な挨拶と結納品や記念品の交換を行うスタイルです。
かつては、結婚の仲立ちをする仲人が両家を往復して結納を交わすスタイルでしたが、現在は仲人や媒酌人をたてない挙式・披露宴が多くなり、結納も仲人をたてずに執り行うケースがほとんど。
結納を行う場所も、本来は新婦宅ですが、今は自宅以外で行うことも多くなりました。
仲人と媒酌人の役割とは?
以前は、縁談から結納、結婚式を執り行うまで「仲人」とよばれる世話役をたてることが一般的でした。
現在は、仲人をたてるカップルは1.8%(ゼクシィ結婚トレンド調査2021)と少数派です。
昔はお見合い結婚が主流だったので仲人がいることが多かったのですが、恋愛結婚が一般的になってからは、披露宴当日だけ媒酌人をお願いすることが多くなりました。
そして今では、披露宴当日の媒酌人もたてないカップルがほとんどです。
仲人をたてたとして、どんなメリットがあるの?
ぶっちゃけ何をやってくれるの???
ご両家様は、婚礼の準備や当日に関わること等、第三者として仲人さまに相談できたり、仲裁をお願いすることもできます。
たとえば、ご両家では話しにくい金銭的なことに対しても、仲人さまが間に入ってくれます。
仲人や媒酌人をお願いする場合、新郎新婦と両親揃ってお願いに上がるのが正式です。ただし仲人、媒酌人と新郎新婦さまとの関係性や状況によっては、新郎新婦のみでお願いに伺うこともあります。
結納品とは?
結納品とは、伝統的な縁起物を様式化したもの。
その品数は奇数で揃えられます。これは、偶数だと「割り切れる」という、忌み言葉に通じるため、婚礼では偶数は避けられます。
中でも9品目を正式とする地域が多くみられますが、結納は特に地域差が大きいのでご両家ごとに確認が必要です。
結納の品においても、方法においても地域によって異なります。大きく関東・関西式でも、以下のような違いがあります。
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結納の口上
結納の進行、口上は地域によって異なります。一般的に「幾久しく」「末永く」という決り文句を用います。
たとえば結納品などを受け取る際に、「幾久しくお受けいたします」と使います。
結納【まとめ】と練習問題
広く浅く出題される傾向の強い結納。
地域差が大きいので、一般的な知識さえチェックしておけばOKです。
プラスαで、仲人・媒酌人も確認しておきましょう。
仲人・媒酌人は結納の分野以外で出題されることもあります。
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