海外ウェディングは1990年代半ばごろから伸びてきた結婚式スタイルです。
その後、2001年の米国同時多発テロ事件やイラク戦争、SARSなどで減少する時期もありましたが、2004年から回復していました。
好調を維持していた海外挙式も、2020年からのコロナウィルス感染症のパンデミックにより、大打撃を受けています。
だから下記の出題ポイントもあくまでパンデミック前。
- 人気エリア
- 近年の変化、人気
今後、検定でも海外ウェディングはもちろん、世界的なパンデミックによってウェディング業界がどのような影響を受け、対策を行ってきたか、このあたりのトピックスは出題されると予想されますので、随時アップデートしていきます。
海外ウェディングの人気エリア

海外への渡航制限があったため、データは2020年のものになりますが、人気エリアは以下のとおり。
- ハワイ 約63%
- グアム 約18%
- アジア(ビーチ含む) 約6%
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2020【海外ウェディング編】
ハワイの圧倒的な人気が見て取れると思います。

ハワイは日本人旅行者も多く、日本語も通じやすいのも魅力!
⇒国内リゾート挙式の人気エリア もチェックしておきましょう!

特にハワイでは旅行会社と、現地と繋がりのある企業がコラボして、現地の教会での挙式を販売する、といったスタイルで拡大させていました。
海外挙式が需要を高めた1990年代半ばからは、ハワイには日系企業がチャペルなど会場を現地に建設したり、プロデュースを受託したりとビジネスの拡大を図っていました。
海外ウェディングが一般的になるにしたがって、ヨーロッパやアメリカ本土など、さまざまなエリアで挙式を行っていた日本人カップルも、2001年のテロ事件以降、人気挙式エリアが集約されていきました。

新郎新婦がよくても、家族が心配して、結局キャンセル…といったカップルも多かったそう。
言葉の関係で需要拡大が見込めなかったエリアは、そのまま需要が縮小し、渡航先はハワイ・グアム・サイパンに限られていきます。

特にハワイは、日本の企業がチャペルや会場の運営をしていることも多く、カップルにとっては安心感があります。

しかも日本人向けにドレスを提供するショップ、業者もいます。ヘアメイクやブーケも日本企業が入っているところが多くあります。
近年ではハワイが6割以上というように、圧倒的にハワイが人気です。
海外ウェディング人気の背景
海外ウェディング人気の要因は、やはり「非日常感」。

日本では無い非日常感なロケーションでウェディングができる

家族だけ。もしくは本当に親しい友人、親族に囲まれたウェディングができる!

「海外ウェディングなんで」といえば、招待客を厳選しやすい。(つまり断りやすい)

新婚旅行/ハネムーンを兼ねて挙式ができるのもメリット。

両親や家族に海外旅行をプレゼント、とった感謝の気持ちで選ぶカップルも。

さらに旅行会社やウェディング会社などの手配会社の対応力がアップしたのも、成長要因。

以前に比べると、幅広い提案ができるようになり、更に提供する商品・サービスのクオリティが向上したのも要因の1つ。
海外ウェディングの手配方法

海外ウェディングは、
- 日本企業が運営している会場に直接申し込む
- 旅行会社を通して申し込む
- 結婚式のプロデュース会社を通して申し込む
- ドレスショップなど、結婚式関連会社を通して申し込む
- フリーランスプランナーに直接申し込む
など、さまざまな手配方法があります。
ハワイのホテルのHPから直接、申込みができるところもありますが、結婚式のプロデュースは日本の企業が行っている…なんてところもあります。

それぐらい、ハワイのウェディングは日本企業とも深い関連性をもっていると思ってください。
海外ウェディングの変化

海外ウェディングの人気がハワイに集中するようになると、ハワイでもさまざまな提案が行われるようになりました。
特にハワイへ行き慣れたカップルは、ハワイならではの雰囲気を満喫しようと、ワイキキエリア以外や、オアフ島以外での挙式も増えています。

プライベートビーチや邸宅ウェディング、ガーデンウェディングも人気!

他にもコーヒー農場や、オン・ザ・ビーチのレストランなど…
フリープランナーが独自に提携した施設や関係者とオリジナリティあふれる挙式や会食をプランニングしている方もいます。
また海外ウェディングを行った後、帰国後にゲストを招いて披露パーティを行うカップルも増えています。
パンデミックの影響

世界的に渡航制限がされたパンデミックの影響は、ブライダルの中でも特に海外ウェディングに与えた影響は計り知れません。
回復までには時間がかかるとはいえ、パンデミックによる社会の変化でより良くなったところもあります。
たとえば、利用が限定的だったskype、zoom、Google Meetなどが一般的になり、打ち合わせはより行いやすくなりました。

ヨーロッパや米国本土と比べて、ハワイの場合は時差も調節しやすいですしね。
また会場やプロデュース会社など、経営不安のある企業が淘汰されてきたことも事実です。
より安心して利用できる企業やフリーランスのプランナーが残ったことは、お客様にとってもメリットといえます。

2023年現在、ハワイを中心に海外ウェディングも少しずつ戻ってきているのが現状です

ただ現場の肌感覚でいうと、海外ウェディングについて相談には来てくださるけれど、結局は「国内でのウェディングで決めた」と最終決定されるお客様がまだまだ多いように感じます(2023年2月現在)
【まとめ】海外ウェディング
海外ウェディングの検定対策【まとめ】です。
- 【人気エリア】ハワイ
- 【近年の変化】
2001年テロ以降、ハワイの圧倒的人気。
ハワイの定番だけでなく、オリジナリティーのあるウェディング。
帰国後に披露パーティを開催するカップルも。
状況の変化は、「ハワイの圧倒的人気」「ハワイに行き慣れたカップルが増えたこと」が大きな要因です。
これらに加えて、2020年からのパンデミックの影響により、海外ウェディングは当然ながら減少したことも認識しておきましょう。
コメント