ここでは婚礼施設の基本的なビジネスモデルを知っておきましょう。
- FBRとは何?
- 紹介手数料とは何?
- ビジネスモデルを理解する
おもに婚礼施設が提供する商品・サービスと、婚礼施設で提供せず、提携する関連業者に提供してもらう商品・サービスがあります。
各会場によって、何が提供できて、何が提供できないかは異なりますが、一般的な例で学んでいきましょう。
結婚式場のおもな収入源、FBRとは?
婚礼施設での基本的なビジネスは
- 会場となるスペースの提供
- 料理の提供
- 飲物の提供
この3つです。
料理・飲物は婚礼施設にとっておもな収入源で、FB(エフビー)といいます。
「F」はFood(料理)、「B」はBeverage(飲物)です
FB(料飲)に、スペースの提供、つまり室料のRoom「R」を加えて、FBR(エフビーアール)とする場合もあります。
FBRは会場として、”おもな収入源”なんだ、ということを認識してくれたらOK。
さらにこのおもな収入源であるFBRは「主体収入商品」ともいわれます。検定対策としてはここまでチェックしておきましょう。
販売手数料/委託手数料とは?
実は、ドレスショップも美容室も、会場にお金を払うんです
どういうことかと言うと、婚礼施設はウェディングに必要な商品・サービスの中で、自社が提供できないものは関連業者に委託しています。
提携を結んで、紹介しているんです。
だから、婚礼施設と提携している関連業者は、婚礼施設から新郎新婦さまを紹介を受けているため「紹介手数料」を婚礼施設に支払うというビジネスモデルが一般的です。
ヘアメイク、カメラマンの【正社員】就職・転職を、FBRから考える
検定対策の方は飛ばしてください。就職・転職を考えている方はチラ読みしてください。
FBRは”主体収入”といわれるように、主体収入が多いほうが利益としては大きいです。
たとえば、ドレスショップが結婚式場を運営、つまり自社運営だとFBRに加えて、ドレスなどの衣装代もおもな収入になります。
委託している場合は、紹介手数料のみが結婚式場側の収入になるだけです。
もちろん衣装を抱えるリスクはあるかもしれませんが、売上としては大きいものになります。
だから、おもな収入源となる商品・サービスが多い会社のほうが、利益としては大きくなるので、一概にはいえませんが…プランナーのお給料も高いことが多いです。←本当に一概には言えませんよ
もちろん、すべて自社で賄うことにリスクが無いわけではないのですが、利益率は高くなることだけ知っておくと良いでしょう。
自社運営している商品・サービスで多いのは、衣装・美容・写真・装花など。
それから披露宴のサービススタッフなども、自社で社員、アルバイトとして雇用している場合もあります。
また、自社で運営している商品が多い専門式場やゲストハウスは、ヘアメイクやカメラマン、動画編集スタッフなどを正社員・アルバイトとして直接募集しています。
ヘアメイクやカメラマンなど、フリーランスや小さな事務所で雇用されることの多い職種だと、いわゆる”安定”が気になる方もいらっしゃると思います。
そんな専門職を希望される方も、専門式場やゲストハウスの求人はチェックしておきましょう。
ヘアメイク事務所、写真事務所などに比べて、正社員としての待遇や安定性は、専門式場やゲストハウスの方が高い場合が多いです。
【まとめ】結婚式場のビジネスモデル【検定対策】
まずは覚えておきたい2つのワードを押さえておきましょう。
- FBR…料理・飲物・室料
- 紹介手数料…提携業者が婚礼施設へ支払う手数料
婚礼施設にとってFBRはおもな収入源になる「主体収入商品」とも呼ばれています。
それに対して、婚礼施設が提供できない商品・サービスは、提携を結んだ関連業者が提供しています。
婚礼施設は新郎新婦さまを関連業者に紹介するかたちになるので、もし関連業者と新郎新婦さまの間で契約が結ばれたら、関連業者から婚礼会場へ紹介手数料が支払われます。
一般的にブライダル業界では、このようなビジネスモデルで成り立っていると思ってください。
特にホテルは総じてこのようなビジネスモデルですが、専門式場やゲストハウスの中には、自社でFBR以外の商品・サービスを提供しているところもあります。
たとえば衣装、装花、写真など。
自社運営の場合は、もちろん紹介手数料が発生しません。
就職・転職活動の際は、ひょっとしたらこの知識も役に立つかもしれませんので、頭の片隅にでも置いておいてください。
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